トラコ
ふと気になったんだけど、ホテルと旅館と違いって何が違うのかな?何となくイメージで違うことは分かるけど…
ベルオさん教えてくれるかな?
トラコさん、お任せ下さい!
元ホテルで勤務をしていた私が詳しくお教えしますよ。
すごく簡単なので、雑談のネタにでも活用して下さいね。
ベルオ・
- 法律上でのホテルと旅館の違い
- 具体的なホテル・旅館・民宿(ペンション)の違い
おそらく多くの人は、ホテルと旅館の違いについて大体のイメージは頭に浮かんでいるでしょう。
しかし、厳密にどこが違うの?
と言われると回答に困ってしまいますよね。
そんな、ホテルと旅館の違いを詳しく知りたい人に対して、本記事で徹底解説します。
また、最近よく耳にする民宿やペンションとの違いについても言及します。
3分もあれば読める記事になっていますので、良かったら最後まで読んでくれると嬉しいです。
目次
法律上でのホテルと旅館の違いとは?
ホテルと旅館は我々普通の人にとっては「全然違うじゃん!」という認識かと思います。
しかし私たちが思うホテルと旅館の違いとは、ホテルは洋風で旅館は和風な感じ…くらいのイメージですよね。
この章では、ホテルと旅館の違いを法律上の観点から紹介します。
法律上と書いたのですが、決してかた苦しくならないよう嚙み砕いて説明しますので安心して下さいね。
では、いってみましょう。
いきなり結論から申し上げますと、現在はホテルと旅館は法律上明確な違いはありません。
ホテルと旅館ですが、過去にはこのように旅館業法上で明確に分かれていました。
5室以上で和式の構造及び設備を主とする施設を設けて宿泊料を受け人を宿泊させる建物
10室以上で洋式の構造及び設備を主とする施設を設けて宿泊料を受けて人を宿泊させる建物
しかし2018年旅館業法の改正に伴い、分かれていた旅館営業とホテル営業が統合され「旅館・ホテル営業」として統合されました。
よって、「旅館」と「ホテル」を分ける定義は法律上では存在していないのが現状です。
しかし、法律上では明確化されていなくてもそれぞれの特徴は今でも残っています。
次の章で、元ホテルマンの私が考える具体的なホテルと旅館の違いについてまとめてみました。
具体的なホテルと旅館と民宿・ペンションの違い
先ほどは、ホテルと旅館の違いを法律の観点から紹介しましたが、この章ではより具体的にそれぞれの特徴をお伝えしていきますね。
さらに、ホテルと旅館だけでなく民宿・ペンションについても一緒に見ていきます。
ホテルの特徴
- 洋室
- 食事は別
- プライバシーを重視
ホテルの特徴はこんな感じです。
皆さんが思っている通り建物の造りは洋風で、宿泊部屋も洋室の場合がほとんどです。
また、基本的にホテルへの宿泊は食事が別になります。
今でこそ朝食付きのパッケージ(一緒になっている)プランも販売されていますが、一昔前は食事はホテルに着いた時点で決めるといったスタイルでした。
また、宿泊者のプライバシーを重視するので、スマートな接客をするのがホテルの特徴と言われています。
旅館の特徴
- 和室
- 朝食・夕食付
- おもてなしを重視
旅館の特徴はこんな感じです。
部屋が和室で建物が和風っぽいのは、誰もがイメージしやすいことかと思います。
ここからは「言われてみれば!」の部分を紹介しますね。
旅館に泊まる時って基本的に、朝食と夕食がセットになっていることが多いですよね。
これはルールとして決まっているのではなく、旅館を選ぶ=全てお世話をしてくれると昔ながらの風習です。
よって、旅館ではホテルとは少し違ってスマートではなく温かみのある接客となります。
まさに、”おもてなし”って言葉がピッタリですね。
民宿・ペンションの特徴
- コンパクト
- 和室・洋室の区別なし
- 旅館業法の定めなし
民宿とペンションの特徴について紹介します。
まず、民宿とペンションは同じ扱いで問題ありません。
呼び方がカタカナなのか日本語なのかの違いくらいです。
そんな民宿・ペンションの特徴ですが、基本的に小さい建物で個人規模で経営しているパターンが99%です。
また、旅館業法での定めがありません。
部屋の作りもオーナーの趣味となるので、和室・洋室のどちらのパターンもあります。
プライバシーの部分はホテルや旅館と比べて劣りますが、その分オーナーとその土地の話などで親密になれる可能性があります。
お話好きの人に、民宿・ペンションはオススメです。
まとめ:時代の変化に伴いホテルと旅館の違いや特徴も変わってくる!
今回は、ホテルと旅館の違いついて紹介しました。
法改正に伴って明確な違いはなくなりましたが、まだまだ旅行では「ホテル or 旅館」を選択しなければなりません。
しかし、世界的な感染症の影響もあり今後の宿泊形態は大きく変わってくるでしょう。
昔は「ホテルと旅館で分かれていたんだよ!」という時代がくるかも知れませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
意外と知らなかったこともあるのではないでしょうか。
知っていれば得をする情報が沢山あります。
こちらは、私が生活する中で参考にしているサイトです。
良かったら合わせてご覧ください!
ベルオ